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pale blue dot10 裸で、無防備で。ただ目を凝らし、耳をそばだてて、ぼくたちは駆け抜けていった。それは敷かれたレールだったかもしれないけれど、瞬間、叫んだこころだけは、ぼくたち自身のものだった。それすらも予定調和と言ってしまうにはあまりにも辛いから、せめてあの瞬間だけは。 リヴァイアス事件から数ヶ月。日常のそこここにぽっかりと空隙を作られる。それを見るたびにぼくは一々つっかかり、そしてまた現実感から乖離した生活に戻る。 一瞬の輝きが地球の大気を駆け抜けるとそれは流れ星と呼ばれる。ずっと昔に繰り返された瞬間の輝きが何光年も空隙を駆け抜け、人の目に届くとそれは宇宙に光る星になる。 ぼくたちが、あの時、いつまでも叫びつづけたら、叫びは星になれただろうか? リヴァイアスは月面近くの軍事港に係留されている。あらゆるメディアが事件の違法性と可能性について報道を続けた。情報につつまれた、漆黒の、その船は、微動だにしないらしい。ぼくは資材運搬用ロケットに便乗して出かけることにした。黒い船に会うために。 太陽系をヒッチハイクで横断し、やがて月が見えてくる。運搬屋は気の良い人たちばかりだったが荒っぽい操縦には閉口した。(そういえばリヴァイアスの重力制御は完璧だったっけ…)ふと懐かしげにリヴァイアス艦内を思い出している。気がついてこころのざらざらした部分を考えないようにする。落ちつかなさと懐かしさを持て余しながら、月面に降り立ち天窓を仰ぎ見ると、そこにあった。 天窓いっぱいに広がるゲドゥルトに半身を浸した青い地球。赤道付近で積乱雲が白く輝きながら荒れ狂っているのまでが見える。そしてその輝きを犯す漆黒の量感!太陽のフレアのようにゲドゥルトから切り離されたかのように見えるそれは、輝きに抗して何よりも力強かった。(ぼくたちが戦った軍人たちもこの力強さを感じただろうか?) 事件以来、一度も起動しないというのが不思議なくらい艦体の隅々にまで行き渡った力強い緊張感が見ているだけでも伝わってくる。その力強さはぼくの日常の空隙を埋める記憶を蘇らせる。そしてぼくは抵抗しないことにした。苦く醜悪でいて、それでいて純粋すぎる叫びがこころを埋める。 そして、リヴァイアス管理委員会から連絡を受けたぼくは、またリヴァイアスに乗船することにした。叫びを集めて、今度こそ星になるために。(終) +++++++++++++++++ 終わったー。てゆーか終わらせた?^^; 通して読むと関連性がありそーで無さそーな、 いい加減なシリーズですが、まぁ、オムニバスだと思って一つ(?)。 途中から雰囲気の提示に終始してしまったのが、 反省点といえばそーなんですが、まぁ、小説読まなくなったし。^^; お付き合いいただきありがとうございました。 -------------------------------------------------------------------------------- ぐちゃ > 太陽系をヒッチハイクって(笑) (2002/05/06(Mon) 00:27:19) バルス > 再乗船すると、おまけでギャグ属性(謎 がつくのでしょうねぇ。適応しないと生きてけないから(泣 (2002/05/06(Mon) 07:09:59) coil > 何はともあれ、完結お疲れ様でした。改めて読み返してみると印象深いシリーズだったよーに思います。 (2002/05/06(Mon) 21:56:17) 鳥乃 > 完結おめでとうございます〜! しかしお宙の星ですか?…ギャグじゃないですよね?(爆) (2002/05/06(Mon) 23:48:15) |