ある休日

こちらで投稿するのは初めてです。
サポート板にしか書かないのもナニかなと思い、SSを書いてみました。
よかったら読んでやってください。


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「昴治、起きてる?」
 蓬仙あおいは上機嫌で部屋の中にいる相葉昴治に向かって声をかけた。
 なぜ機嫌がいいかというと、今日は久しぶりに昴治とデートする約束になっているからである。近頃は何かと忙しくて、二人だけでゆっくりと過ごすことができなかったのだが、今日は昴治もあおいも一日休みを取ってどこかに行こうということになっていた。
 少し待っても返事はない。どうやら昴治はまだ寝ているらしい。
「起きなさい、昴治」
 再び呼んでも返事はなかった。
「まったく、しょうがないなあ、昴治ったら」
 などと言いつつも、表情は嬉しそうなあおいだった。
 昴治が起きないのなら部屋に入って直接起こすしかない。そう思ったあおいは、昴治の部屋のID――いつでも部屋に入れるように昴治に教えてもらっていた――を入力してロックを外そうとしたが、部屋にはロックがかかっていなかった。
「もう、不用心ねえ。泥棒でも入ったらどうするのよ」
 リヴァイアスの中に泥棒がいるか疑問だが、そんなことを呟きながら昴治の部屋へと入っていく。
 部屋の中は照明がついていないので暗かった。耳を澄ますと予想通りに安らかな寝息が聞こえてくる。
 ――やっぱり眠ってたのね、昴治ってば。
 とりあえず照明をつけて部屋を明るくする。
 昴治は服も着替えずに俯せになってベッドに寝ていた。布団もかけていない。部屋に帰ってきてベッドに倒れ込み、そのまま寝てしまったような感じだ。
「……よっぽど疲れてたのね」
 気持ちよさそうに眠っている昴治を見ると、なんだか起こすのが悪いような気がしてくる。
 とりあえず布団をかけてやって、あおいはどうしようかと考えた。すると、
「うーん」
 と言って昴治が寝返りを打った。昴治の顔があおいの方を向く。
 久しぶりに見る昴治の寝顔がなんだか無性に可愛く思えて、あおいはベッドの側に坐って昴治の顔を眺めた。
 そうしていると、忙しさから解放されてただこうやって好きな人の寝顔を見つめていられるのもいいかな、などと思ってだんだん昴治を起こす気が失せていく。
「ふふふ、昴治の寝顔って可愛い」
 そう言ってあおいは幸せそうな笑みを漏らした。

 ……。
 …………。
 ………………。

 唇に触れる微かな感触を感じ、あおいは目を開けた。すぐ目の前に昴治の顔があって、あおいが起きたのに気づくと昴治は慌てて顔を離した。
「……昴治?」
 あおいは起き上がった。どうやら自分もいつの間にか眠ってしまったようだった。しかも、ベッドに寝ていたらしい。
「ねえ昴治、どうしてあたしベッドに寝てたの?」
 あおいの質問に昴治はなぜか赤面しながら答えた。
「いや、俺が起きたら、ベッドの側でおまえが寝てたから……起こすのも悪いかと思って……ベッドに寝かせたんだよ」
 あおいは思わずくすっと笑った。
 ――二人して同じ様なこと考えてるのね。
 そんなことを考えていると、
「……と、ところでさ、あおい。おまえ……いつから起きてたんだ?」
 昴治が非常に気まずそうに質問してきた。
 それを聞いて、あおいは悪戯っぽく笑う。
「いつからだと思う?」
 そして、逆に質問する。
「ひ、ひょっとして……俺が、その……あの……」
 顔を真っ赤にしながら、今一つどころか、今五つほど要領を得ない答えを昴治はした。
 もちろんあおいは昴治が何を訊きたいかわかっていたが、恥ずかしがる昴治の様子があんまり可愛かったため、ちょっとからかってみたくなってしまったのだ。だから、あおいはもう一度質問した。
「あたしが寝てる時に何か変なことしなかった?」
 すると、昴治は周章狼狽という言葉が相応しいほど動揺した。
「し、してない。変なことなんかしてない!」
「え〜、ホントにぃ〜?」
 あおいは思いっ切り疑うような視線を向けた。
「ほ、ホントだってば」
「そうかな〜?」
「だ、だから、ホントだって……なんなんだよ、もう」
 昴治は困ったようにお決まりの科白を言った。
「あたし、ちゃんと起きてたのよ。だから白状しなさい、昴治」
「さっきから変なことなんか何もしてないって言ってるだろ」
「ほ〜う、まだシラをきりますか。じゃあ、これならどうだ!」
 その途端、昴治はベッドに引き倒された。
 あおいはにっこりと笑ってすぐに昴治の脇腹をくすぐり始めた。
 部屋の中に昴治の笑い声が充満する。
「どう? これでもまだシラをきるつもり?」
「わ、わかったから、白状するから。だ、だから……や、止めてくれ」
 昴治は苦しそうに喘ぎながらなんとか答えてきた。
「よろしい」
 寛大にうなずくと、昴治の脇腹から手を離す。
「さあ、何をしたか白状しなさい」
 あおいがそう言うと、しばしの沈黙の後に昴治は口を開いた。
「……だから、ええと、あれは……あおいの寝顔が可愛かったから、その……キスしたくなって……それで……つい……」
 これ以上はないというほどに顔を赤くしながら昴治は言った。最後の方は蚊の鳴くような声になっていた。
「コラ!」
 あおいは突然大きな声を出すと、昴治の額に軽くチョップした。
「寝てる女の子の唇を奪うなんてダメなんだぞ、昴治」
「わ、悪かったよ」
 昴治は素直に謝ってくる。
「そう思ってるなら、今度は……ちゃんとして」
 そう言って顔を赤らめながら、あおいは瞳を閉じた。
 いくら昴治でも、この状況で「何を?」と尋ねるほど鈍くはない。
 あおいをそっと抱き寄せると、昴治は静かに自分とあおいの唇を重ね合わせた。

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最近健全な昴治×あおいを書いてなかったので久しぶりに書いてみました。
すぴんねっとさん及びあおい擁護衆のみなさん、如何でしょうか?
私はこれを書いた後、あまりの恥ずかしさにのた打ち回ってしまいました。
これを目の前で朗読されでもしたら、悶絶死しそうです。

管理人様、こんな駄文でよければ転載等どうぞ御自由になさってください。
それと、この板ってオリキャラ出さなくてもよかったんでしたっけ?
もしダメなら、お手数ですが削除してください。



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トリノ > ラヴラヴ♪・・・そしてスピンネットは今日も泣いていた・・・というオチが付きそう・・・(笑) (2000/07/31(Mon) 21:07:13)
ともの(チーム着ぐるみ・15) > こっちが照れちゃう。ごちそうさま♪ (2000/07/31(Mon) 22:17:42)
長安 眞一 > ついでに俺も泣いてるよ・・・・。(泣) (2000/07/31(Mon) 22:25:54)
すぴんねっと > ああ、素晴らしい・・・のですが、今の私にはプレッシャー・・・(^^;) (2000/07/31(Mon) 22:59:21)
ほろほろ > オリキャラ使わなくてもいいですよ。私のpaleなんて名前すらないし。^^;ただほら、オリキャラなしなら「蓬」のほうが大勢の人に読んでもらえるとゆ−ことで、ほぼオリサイトになっていますが。^^;んでもって…ここでもラブかい。(苦笑 (2000/07/31(Mon) 23:13:09)
ici > みなさん、どうもありがとうございます。  トリノさん>おお、そういうオチの付け方がありましたか。  とものさん>おそまつさまでした。  長安 眞一さん>……すいません。  すぴんねっとさん>お褒めにあずかり光栄ですが……。な、なぜにプレッシャー?  ほろほろさん>なるほど、そう言われればそうですねえ。……ところで、ラブはまずかったですか? (2000/08/01(Tue) 15:55:34)
神麻 薫(チーム着ぐるみ・19&神麻組組長) > こちらでは、初めまして。やっぱり世の中愛なんだ(^o^)/ (2000/08/02(Wed) 03:41:19)
ici > 神麻 薫さん>どうもありがとうございます。こちらでは、はじめまして。ずいぶんご無沙汰でしたね。そうですよ、やっぱり愛ですよね。 (2000/08/03(Thu) 12:33:14)
ま〜き〜(あおい擁護衆&綾会) > やっぱり上手いな〜iciさんのラブ描写。スバラシイっす。 (2000/08/03(Thu) 17:54:00)
ほろほろ > いや、個人的にラブコメに免疫ないんで恥かしくて。^^; (2000/08/04(Fri) 03:03:10)

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